沖縄県の八重瀬町・志多伯(したはく)で約300年の歴史を持つ獅子舞に使われる獅子頭を新たに制作する木彫刻師・仲宗根正廣の獅子づくりを追ったドキュメンタリー。 八重瀬町の志多伯では獅子の年忌ごとの旧暦8月十五夜に豊年祭が行われている。戦後、村の守り神として崇められてきた現在の獅子は、傷みが激しく、将来のために新しい獅子頭を作ることになり、仏像彫刻師で獅子工の仲宗根正廣さんがその制作を担うことになった。首里城正殿の扁額や、沖縄県立博物館所蔵の工芸品の修復に携わり、これまでに50体以上の獅子頭の制作や修復も手がけてきた仲宗根さんの手わざを中心に、獅子頭の制作過程や沖縄の伝統芸能である獅子舞の全体像を描いていく。 沖縄の伝承文化を数多く映像で記録してきた海燕社が製作。監督は「むんじゅる笠 瀬底島の笠」も手がけた城間あさみ。